前回の続きです。
論文のソースはこちら。教材配信の場としてのblogの活用
●3.研究の目的
前回の背景を踏まえ、blogの機能をe-Learningに活用し、LMSに代わる教材配信の場を作成・運用する。
blogのメリットは、「手軽さ」と「つながりやすさ」であるため、
blogの「手軽さ」はLMSの「利便性の悪さ」の問題、blogの「つながりやすさ」は、LMSでの「学習者の孤立」
の問題、にそれぞれ対応できると考えている。
(※要約者注 ここでのLMSの利便性の悪さは、カスタマイズができないこと、を主因と考えているように思われる)
●4.blogとは
(blogに関しての一般的な話。省略)
●5.blogを用いたLMSの問題解決手法
・利便性の悪さの改善
1)全文検索機能
2)カテゴリ機能
教材の単元などをカテゴリとして、記事を登録することでLMSでは実現できなかった、教材・演習問題・課題などを単元ごとにひとまとめにする、ということが実現できる)
3)カスタマイズの容易さ
スタイルシートやHTMLで簡単にレイアウトを改変できる。Perlで書かれているので初心者にも敷居が低い。
(※要約者注 Perlの敷居が低いとは思えない。)
・学習者の孤立の改善
1)日記形式なので親しみやすい
2)コメント欄
コメント欄はエントリ(記事)の下に表示されるため、エントリと対応させて見ることができる。LMSの場合、掲示板は教材と独立した場所に置かれているため、教材との関係性が見えにくい。教材を見ながら書き込めない。
3)トラックバック
トラックバックに関しては、e-learning上での有効性を確認できなかった。
●6考察
まとめ
e-Learningではコンテンツが蓄積されないという問題点は、blogを使うことで改善されると考えられる。
LMS上で実施する場合、操作の難しさによって、コンテンツが蓄積されず、開講講座も少ない。
コミュニケーションをe-learning上でおこなう場合、blogを利用すると、教材と関連してコメントが書き込めるため
コミュニケーションの支援ツールとして有効である。
--- この記事は 中村おりお が書きました。---