今日は、日本イーラーニングコンソシアムの総会にて、早稲田大学の担当者の話を聞く機会がありましたので、それについて。
早稲田大学人間科学部eスクール
早稲田大学eスクールの実践:大学教育におけるeラーニングの展望 (論文)
●早稲田大学eスクールの驚くべき点1 - ドロップアウト率の少なさ。
ちょっと統計を見せていたいただいたのですが、ドロップアウトしてしまう学生が非常に少ない。
先方の言葉で言うならば、「通学制の学生とeラーニングの学生でドロップアウト率はほとんど
変わらない」との事です。その秘密としてあげていたのが
・教育コーチ
・ホームルーム
の2点です。教育コーチは、いわゆるチューターにあたる人々で、基本的に1クラス(35人)には最低一人のチューターが付きます。(チューターは複数クラスを受け持つこともあります。)
チューターは主に大学院の学生で、本講義の受講生である学部生からの質問などに対応します。
先方の話では、学部生が主に、社会人や主婦などであるため、非常に学習の動機が高く、
質問がガンガンくるため、教育コーチも回答を行うことで、自身の知識の深化の効果が
期待できるとの事です。
ホームルームはいわゆる雑談の場です。ここでの交流が、学習者の孤立問題を軽減する
効果があるようで用です。
●早稲田大学eスクールの驚くべき点2 - 経営の健全性
eスクールは、会社組織 + 私立大学 という形態をとっており、ライブ授業の撮影から
教材化までは、学内に設置された会社組織が、非常にスピーディに対応するそうです。
eスクールでは、基本的に通学制と同等の授業が受けられるので、学費も同等。
非常に、経営の健全性は高い。(よく儲かってるそうです。)
例えば、教授などは、eスクールが雇ってるわけではないし、カリキュラムなどは、通常の
通学制の授業と同一なので、ゼロからeスクール用の教材を作り上げる場合と比べ
教材作成の手間を非常に軽減できる、といった点がその秘訣のようです。
機会があれば、教育コーチの件など、もっと詳しく聞いてみたいところです。
--- この記事は 中村おりお が書きました。 ---
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