最近eラーニングシステムで、SCORMに対応していない独自形式で開発されている学習管理システム向けに、PPT2Flash Professionalや、QuizCreatorをカスタマイズして欲しいとの要望を、立て続けに3件頂きました。
SCORMに準拠したシステムにすれば、PPT2Flash Professionalや、QuizCreator以外のツールも、自由に選択できるようになるので、ユーザーの利便性のためにも、SCORM準拠にしていくのがベストだと思うのですが、独自規格にこだわり、国際競争に参加しない企業も多いようです。
国際標準規格に準拠した教材作成ツールを、わざわざ独自規格にあわせて書き出せるよう変更することに抵抗があります。依頼や展示会のお話を聞いていると、お客様は、本当に真剣に、教材作成ツールで、安価で良いものが少ないようで、KiBANが提供しているeラーニング教材作成ツールの対応を切望されていました。お客様の要望がある以上、日本のLMSベンダーの独自仕様にも対応させていく必要があると考えています。
KiBANが提供している、パワーポイントを変換して教材を作成するツールPPT2Flash Professional、プログラムなしで、9種類の試験問題を作成することができるQuizCreator、画面を録画して教材を作成することができるDemoCreator 、それから、動画(ムービー)を、SCORM対応のコンテンツに変換するWebVideo Author など、現在、SCORM1.2や、SCORM2004のみに対応しているものを、日本のLMSベンダーの独自仕様にあわせていく必要を感じています。近日中に、あるメーカー専用に書き出しができるようになります。
また、お客様のところで、
- SCORMは互換性の問題が多くて使い物にならないので、独自規格がベストである。
- SCORMの規格は、範囲が狭いので、学習管理システムとして、性能が悪い。
- 日本のSCORMは、アメリカの2004に比べて古いので、役に立たない。
という説明を受けているお客様が多いことに驚かされます。
SCORMには、絶対必要とされる14種類のデータモデルに対応したレベル1(LMS-RTE1)から49種類全部に適合したレベル3(LMS-RTE3)まであります。レベル2(LMS-RTE2)は、レベル1の14種類以外に1つでも多く対応しているけれど、49種類全部には対応していないものです。
そもそも、標準規格に全部合格しないものを認定することにも、問題があるのでしょうか、レベル3のものを選択いただければ、教材から送付されるデータは全て受け取りができます。
世界中の人が共通して利用できるようにと、善意で策定されているSCORMをねじ曲げて営業的な利用をするのではなく、真に人類にとってプラスになることは何かを良く良く考え、eラーニングを全ての人に提供するために、ベストの方法をとっていきたいと思っています。
9月1日2日は、SCORMアセッサ試験があります。KiBANでは、未取得の社員、全員で、SCORMアセッサ試験に取り組みます。
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