役員の方の採用は、新人採用と方法を変えてみようと考えています。
2008年度の新卒採用者9名を採用するというプロジェクトは、私たちKiBANにとっては、社運をかけた一大プロジェクトでした。
すばらしい人材が採用できました。彼らを育てていくのが、今もっとも大切なプロジェクトの1つになっています。
私たちは、採用に際して適性試験も筆記試験も行わず、役員と従業員による面接により採用しました。面接(面接+研究論文の審査のみ)で採用者を決定しました。面接は、短い人で2時間30分ぐらい、長い人であれば、4時間になることもあります。面接を受ける方も、面接をする方も真剣勝負です。
新卒の方を仲間として迎えるにあたり、製品開発をするときのことを想定しました。議論や検討を十分に行うことが必要です。リーダーの意見に盲従するだけのスタッフでは不十分と考えました。徹底的に議論に参加したり、自分自身の意見をきちんと述べることができることは、我が社で働く仲間として重要な資質であると考えています。
そのため、役員、従業員との長時間による面接でとぎれぬ集中力や体力を持つ人財であるのかどうかを見極めたる時間をとったのです。
前置きが長くなりましたが、先日、ある人材紹介会社の社長さんに会ったとき、この社長さんが全く別の話をされ目から鱗でした。リーダー格、役員を採用するに当たって、この社長から受けた強い示唆2点に留意して採用活動をしたいと考えています。
1.1回4時間より、1時間4回。近くまで会いに行く。
その社長は、その人のことを知りたいので、その人が生活している近くまで、必ず脚を運ぶそうです。土日、夜でも、その方の都合に合わせて、脚を運ばれるそうです。
その方の家の近くでリラックスしてお話できる喫茶店で、1時間程度のお話をされるそうです。
4時間の面接より、場所や雰囲気を変えて、1時間を4回行った方が、お互いのミスマッチが小さくなるそうです。その方がよくく行く店で一緒に食事やお茶をするのは、いろいろなことが見えそうです。
2.欠点を正しく伝える。お互いの欠点をマッチングさせる。
もう1つ、この社長から大きな教えを受けました。面接時はお互いの良いところばかりをPRしあうので、ミスマッチが起こるのだと。お互いの欠点をいかにさらけ出し、事前に理解し合えるか、究極は我慢しあえるかどうかが非常に重要であることを教わりました。
理解してしまえば、すごく当たり前のことです。自分の欠点、会社の悪いことをどうやって伝えるか、皆さんは工夫をされたことがありますか?
確かに真実をできるだけ、きちんと伝えるよう最大限、努力をしてきました。決して嘘や飾り立てたような話は絶対しないように、注意を払ってきました。
しかし、欠点をきちんと伝える努力を意識的には出来ていませんでした。私、私自身の欠点をどのように伝えたら、正しく伝わるか、新しい良い課題ができました。
小さなことをコツコツと、改善改善、日々勉強です。楽しくて仕方がありません。
小さなことを積み上げて、近い将来、すべての人にeラーニングを楽しんでもらえる、eラーニングをすべての人に利用してもらえるようにしたいと思っています。この目標に向かって、大きく前進した気持ちです。全体から見れば小さな一歩かもしれませんが、確実に近づいていることを、確かに体感します。