eラーニングを普及させる、もっとも重要なポイントは、お客様の声に、素直に耳を傾けることだ。
なんだ、簡単だ。と思われるかもしれない。しかし、そんな簡単なことを、守っていくこと、徹底していくことは、本当に難しいことであり、志がなければやり通すことのできないことだと、切実に感じています。
私たちが、創業以来、ずっとeラーニングを利用する1ユーザーでした。eラーニングのベンダー(提供者側)になることは、当初考えていませんでした。
当初考えていたのは、日常の生活の中で、便利につかってもらえるソフトウェア、社会基盤として利用してもらえるようなソフトウェアを作りたいという夢、目標を持って活動していました。(それが、社名のKiBNにもなっています。)
他社のeラーニングシステムを利用していて、どうも、かゆいところに手が届かない。お取引先の企業に、「どうですか?」と聞かれ、素直に、「いいですよ!おすすめです」と言えない何か不便さ、不親切さをずっと感じていた。
不便な点をリクエストしても、次のバージョンで全然反映されないし、カスタマイズにも対応してもらえない。そんなイライラから、ついには自社でeラーニング関連のソフトウェアを作り始めることになりました。
利用者側から、提供者側に変わって驚かされたのは、多くの企業は、これまで人材育成をしながら、様々なノウハウを蓄積してきていること。そのノウハウの蓄積に比べ、eラーニングシステムはあまりにも非力であるという点でした。
私たちのような会社であっても、自社の教育をeラーニングシステムで実現しようとしたら、足りない機能や不便な機能がたくさんあったわけですから、私たち以上に大きな会社、歴史ある会社、教育に注力している会社が、既存のeラーニングシステムに満足できるはずもありません。
「運用でカバーしてください」と回答をもらったとしても、カバーしきれるはずがありません。私たちは、eLearning Manager 4.0Uを提供し始めてから、多くのご要望、改善点をいただきました。
デモで指摘されたこと、要望を満たせていない機能、お客様の教育のノウハウをうまくシステムで生かし切れていないもの、電話でサポートが必要であった機能、すべてが、私たちにとって、改善、改良のヒントになっています。
backlogというシステムをつかってすべてのリクエストを記録し、1点づつ時間をかけて、機能を実装しています。eラーニング専業として活動を開始して、今日までにeラーニングシステムでは、1526件のリクエストを記録しています。
1526件のリクエスト・改善点の内、完了(1087件)、処理済み・確認待ち(67件)、処理中(84)、未対応(288件) となっています。
▲Backlogの「状態」画面のスクリーンショット
eLearning Manager 4.0Uの改善・リクエストの対応状況が表示されています。
1,000件以上の改善や改良(この中には不具合対応も含まれますが)、毎日、コツコツ作業をしていくことの重要性を切に感じます。
私たちは、まだまま、お客様の声に完全に対応しきれているとは思っていません。どんどん声を聞くための仕組み作りや、対応のスピードアップなど、手がけていかなければなならないことはたくさんあると考えています。
このコツコツと対応していく小さな積み重ねが、KiBANのeLearning Manager 4.0Uが、営業マンなしで、次々と導入が決まっていくこと、プレゼンに行くたび、お客様に、「本当に細かいことに気配りができている」とほめていただいたり、ユーザーがどんどん増えていっていることにつながっているのだと思います。
このお客様の声に真摯に声を傾けることが、いまeラーニングを提供する側に求められていると思います。eラーニングの提供者側にいる人たちは、どうか真摯にお客様の声に耳を傾けてください。そして、ユーザーの皆様は、どんどん、提供者に、要望を伝えてください。
私たちKiBANは、皆様からのご要望を真摯に受け止め、改善を繰り返し、すべての人がeラーニングを快適に楽しく便利に使っていただけるよう、最善の努力をお約束いたします。