毎日のように書いていたblogでしたが、いろいろあると、書くことが怖くなったり、面倒になったりして、書くことが減ってしまうことがあります。どんなことがあっても、毎日続けていくというのは大切なことだと思います。
さて、私たちのお客様で、フィールドサポートを行っている大手企業さまのeラーニング活用方法をご紹介したいとおもいます。
システムを開発する時には、発熱して頭が痛くなるほど、いろいろな学習場面を想定して、便利になるよう、学習が快適に行えるようにしていますが、設計や開発をした私たちさえも、想像がつかないような面白い使い方をする企業があります。
私たちの、eラーニングシステム(eLearning Manager 4U)は、SCORMというeラーニングの国際的な標準規格に準拠して開発しているので、いろいろな制限やルールがあるなかで、開発をしています。このSCORMというのは、学習の単元、つまり本で言えば、目次に当たる部分を、SCOと言います。情報のもっとも小さな固まりです。
eラーニングの教材を作成するときには、この目次(SCO)をどのように設計し、それぞれの目次(SCO)に何を書くかが、教材の効果を最大限にするため、教材の目次作りに思案をします。時間を掛けて決定した目次は通常、よほどのことがないかぎり、運用途中に変更することはありません。
ところが、このフィールドサポートの企業、なんと、毎日目次を追加して増やしていくのです。目次の数で言えば、軽く300を超えています。
PCのトラブルのサポートや、インターネットに接続できない、ウィルスに感染したかもしれない、、、といった多種多様なニーズは、1度の研修やeラーニングで完璧になることはないので、日々、サポートの現場で発見されたノウハウや、IT関連の業界ニュース、新製品ニュースなどを、かなりのボリューム(写真やイラストもなく、ほぼ全部テキストです。)を、毎日毎日更新して、公開していくのです。
この300を超える目次を、2000名近いフィールドサポトの担当者が、どこを読んで、何を読んでいないかを、私たちのeラーニングシステムを利用して管理をしているのです。
わたしが学習者側の立場であったら、この毎日更新されるコンテンツを、毎日楽しみにして、そして会社側の熱意に感動し、その情熱に答えようと、必死に働くのだと思います。
教育や学習ツールとしてeラーニングではなく、社員とのコミュニケーションツール、ビジョンやゴールを共有するためのツールなのです。コンテンツはリッチに作って、わかりやすさ楽しさを伝えることも重要です。テキストだけのコンテンツでも、社員には、きちんと伝わるものがあるのです。
賢く利用されている活用方法に学びながら、自分たち自身の会社でもeラーニングをフル活用して、よい活用事例を作っていかなければと、奮い立っています。
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