韓国のeラーニング事情を視察してきました。事前にしらべていったものの、出版社とeラーニングの関係が全く違うことが驚きでした。担当者や営業担当者から、直接情報を仕入れることで、Webサイトに掲載されている情報だけではなく、本当に生の情報や、韓国の事情を知ることが出来ました。
日本の出版社の多くが、「書籍を出版することが仕事」と考えています。そのため、eラーニングを提供することで書籍がさらに売れなくなることを心配しています。
韓国の出版社では、「よりよい方法でコンテンツを提供することが仕事」と考えています。eラーニングという新しい媒体を利用して、コンテンツを伝えることが可能であれば、eラーニングを選択します。eラーニングの補助教材として書籍をセットにしたり、一部、書籍にセットしてeラーニングを提供しています。書籍が主人公ではなく、コンテンツ、つまり情報の中身そのものが主人公と考えています。
▲韓国ソウル市内の大型書店を回り、eラーニング、教育関連の書籍を購入してきました。
環境問題を考え紙資源の有効利用や、乱発される書籍の中で勝ち残っていくためには、コンテンツの中身を、最良の方法で、ユーザーに提供する必要があります。
日本の出版社は、今後、さらに厳しい戦いを強いられることでしょう。韓国と同様、書籍とeラーニングの最強のブレンディングによる販売方法を採用した出版社が、次の世代の覇者になる可能性が大きいと思います。
出版とeラーニングについても多くの知見を得ましたので、どのような方法で共存共栄関係を築くのか。どのようにしてコンテンツを提供していくことが良いのか、BlogやWebサイトで、順次情報を提供していきたいと思います。
コメント