今日、株式会社キバンと、もう1社、CG関係の会社のどちらかに就職をしようと考えているある若者と、夕食をともにしました。物理学が専門で、すでに2007年9月の時点で博士号を取得した優秀で聡明な若者なので、一緒に話しをしながら、こちらが考えさせられることも多々ありました。
その中で、eラーニングの将来性、5年後にどうなっているのだろうか?
という話題があがりました。現在のeラーニングは、PCが中心で、とても「いつでもどこでも」とは言えない状態だし、5年後には、もっと端末がよくなって、いつでも、どこでもが、進んでいると思う、と答えましたが、そんな単純な話でしょうか。
同じ疑問を解決する糸口を見つけたい!そんな思いから、2人そろって大学院に進学しました。
中村が電気通信大学大学院の岡本研究室で、統計学的手法を利用したメンター機能を、西村が、早稲田大学大学院 国際情報通信研究科の小尾研究室で、国際標準化に関する研究に取り組みました。
2人の意見では、まだまだ、eラーニングといっても、「ラーニング」的な事はできていない。「ティーチング」の域を出ないね、、、、。eラーニングは、コンピュータの良さ、メリットを最大限活用し切れていないね、という結論に行き着きます。研究する、考えるだけではなく、私たちは、次々と製品を市場に提供し、eラーニングを、もっと便利に、もっと楽しく、すべての人にという思いで活動しています。
私たちは、eラーニング業界に参入するにあたり、教育の基盤となるよう、学習管理システム(LMS)からスタートしました。より多くの人にご利用いただけるようSCORMという標準規格を徹底的に調べ、完全準拠を目標としてきました。
これだけでは、何か足りないぞ!という思いが日に日に強まり、教育コンテンツこそ重要であると思うに至りました。教育コンテンツを作成するのに、最適な人物は、実際に現場で教えている教師です。その教師の皆さんが、簡単、手短に、少ないコストで教材が作れるようにならなければ、eラーニングが普及しないという思いから、オーサリングツールを開発しました。PT2FLASH、QuizCreatorです。
幸い好評で、多くのかたにご利用いただいています。システム、開発ツール(オーサリングツール)だけでよいのだろうか?eラーニングを生活の中で、もっともっと便利に利用していただくには何が必要なのだろうか。5年後のeラーニングを考えたとき、もっともっと、研究開発に勤しみ、そしてお客様の声を真摯に聞き、解決策を見つけていかなければならないと思いました。
私たちはKiBANは、今年新卒7名を採用しました。全員、大学院卒です。そのうち何名かは博士号取得者です。私たちは、最高のメンバーを仲間に迎えることができました。
新しいメンバーに、それぞれの専門を活かして大活躍し、この「足りない何か」を一緒に見つけていけるのではないかと思っています。まだまだ、至らない点、解明できていない点が多々ありますが、今日、一緒に食事をしたH君にも、是非、私たちと一緒に、謎解きに挑んでもらえればと思います。
最後になりましたが、皆さんは、将来、どんな教育を受けてみたいですか?どんなサービスがあれば、理想ですか?是非、ご意見、ご感想をお寄せください。
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