どのような学習方法が効果的か考える場合、まず、学習とは何かを紐解いていく
必要があります。しかしながら、「学習」とはかなりのビッグテーマで、
今尚、研究が続けられているホットな分野でもあります。
これはこれでなかなか興味深いのですが、研究者になるわけではなく、
実務上ではとりあえず有用な考えを参考にできれば良いので、
偉大な先人の知見を少しばかり探って見ることにします。
学習に関する心理学的な考え方は、大きく分けて3つあります。
・行動主義
・認知主義
・状況主義
今回から4回に分けて上記の考え方のサワリと参考文献を消化します。
■行動主義
行動主義とは何度も何度も繰り返していくことで学習効果が上がっていく考え方です。
例えば学習ドリルなどがこの形式であるといえます。。
-基本的なメカニズム-
試験問題の提示 (刺激)
受験者による回答の提示 (反応)
添削等で評価 (強化)
ここでは、反応に対するフィードバックはすぐに与えられなければ
ならなず、これを「即時フィードバックの原理」、また、
難易度が少しずつあがっていく事を「スモールステップの原理」と呼びます。
つまり、受験者が回答(反応)を返したら、即時にフィードバックを行う
事で、刺激と反応の組み合わせが脳内に蓄積される。
この考え方の代表的な例が、スキナー(ハーバード大)の プログラム学習
というもので、これを行う方法として、ティーチングマシンを開発しました。
(参考)
スキナーとスキナー箱 (無限∞空間)
このように書くとちょっと難しい書き方ですが、一般的な、繰り返し解く方式
の演習問題などは、この考え方の延長線上にあるといえます。この方式は
即時フィードバックが重要なので、特に、eラーニング形式の演習問題において
マッチしているものいえます。(事実、この形式のeラーニングは多いです。)
※この記事の参考文献
「企業内人材教育入門」 中原淳 編著 ダイヤモンド社
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