● 準備するもの
※PowerPointは、作成から変換まで同一のバージョン同一PCで行ってください。
別のPCやバージョンの違うPPTを使用した場合、PPT2Flash変換時にエラーが出る場合があります。
※音声合成ソフトは、弊社では株式会社HOYA のVoiceText(http://voice.pentax.jp/)を使用しています。
フリーソフトやシェアウェアでも音声合成ソフトは、いくつかありますが弊社で色々検証した結果このソフトが一番自然なナレーションを付けることができました。
教材をどんどん作っていきたい・変更を随時加えていきたいというような場合は、多少コストはかかりますが、ナレーターを雇うよりもこういった高機能の音声合成ソフトなどをうまく活用することによって、結果的にはコスト削減や業務の円滑化が図れると思うのでオススメします。
● 作業手順
Step1 下準備
まず、何を教材にするのか、何を伝えたいかを明確にしておきましょう。
※作りながら考えてしまうと必要以上に時間・人員コストがかかってしまいます。
Step2 資料収集
1の考えがまとまれば、資料などの収集を行います。
※本の文章やWebなどからの引用を行う場合、著作権には十分注意してください。
Step3 ラフ構成作成
収集した資料からラフ構成を考えます。
※どういった順序で伝えたいことを見せるか・どういった内容を入れるかなど大まかな構成を手書きでも、頭の中でもいいので描きましょう。
Step4 構成表作成
3のラフ構成を元にxlsに構成表をおこしていきます。
サンプルExcel:納得!SCORM講座 基本編 構成表(98.5KB)
このxlsでの作業で、階層構造やナレーションをあらかじめ決めてしまいます。
※PPTでの作業に入った際、大幅な構成や内容の変更は、タイムロスが発生するので早く作りたいという気持ちを抑えて、コツコツxls上で作業をしましょう。
(PPT上の変更作業などは、細かな修正で済ませるようにしましょう。)
Step5 構成表確認・見直し
4での作業ができたら一度xlsの見直しをします。
構成・話の流れ・情報を盛り込みすぎていないか・情報が足りなくないかなどを検討します。
あまり長すぎる教材は、よい学習効果を得られないので、ばっさりと削除してしまうか、別の教材として作成するか、内容を要約するかなどよく検討しましょう。
※10分~15分ぐらいが、eラーニング教材として良いと言われています。
Step6 PPT作成作業
xlsの整理が終わったら、PPTの作業に入ります。
サンプルPowerPoint:納得!SCORM講座 基本編(4.53MB)
まずxlsの構成からコピー&ペーストで、PPTに貼り付けていきましょう。
その際、文字サイズが小さすぎると、学習者に見づらい教材となってしまいますので文字サイズは、情報の内容にもよりますが小さくても20ぐらいにしておいたほうがいいと思います。
また、1スライドに情報が多くなってしまった場合は、スライドを分けるなどの工夫をしましょう。
※PPTの修正や変更を行う際は、xlsの修正を忘れずに行ってください。ナレーションを付ける場合の際に、スライドと音声の違いが出る可能があります。
Step7 PPTアニメーション・デザイン付け
テキストの流し込み作業が終わったら、アニメーションやデザインをつけていきましょう。
図解などを入れると理解しやすい内容になるで、盛り込みましょう。
アニメーションの効果は、PPT2Flashで使えない効果もありますので、弊社Webのアニメーション効果のサポート表を確認してください。
ナレーションもこの時点で、ほぼ確定できるかと思うので、xlsに加えていきましょう。
※この作業時にも、内容の変更などは出てくると思いますので、xlsも随時変更しておきましょう。
Step8 PPT確認・見直し
PPTでの作業が完了したら、スライドショーで全体を通し学習者の気分で見てみます。
※実際に動きが付くと、より内容が明確に見えてくるので変更・修正を行います。
Step9 ナレーション付け
内容が確定したら、音声合成ソフトなどを利用してナレーションを付ける作業を、xlsを元にPPTを見ながら行いましょう。
※PPTで対応している音声ファイルの拡張子に注意してください。
wavファイルで挿入するとPPTに音声を埋め込んでくれます。
※挿入するwavファイルの容量により、
PowerPointメニューの“ツール” →“オプション”→“全般”→“指定するファイルサイズより大きいサウンドとリンクする”の値を適宜変更して下さい。
検証はしていませんが、他の拡張子の音声ファイルでは、色々気配りする必要がある場合があるようです。弊社では、wavで作業を行っています。
Step10 音声ファイル添付
音声ファイルができたら、PPTに音声ファイルを添付していきます。
※アニメーションのタイミングに合わせるなど細かい作業になりますが、教材完成まであと少しです。
Step11 PPT2Flash変換
音声ファイルの貼り付けが終わったら、スライドショーで確認をしてPPT2Flashで変換をします。
※LMS用、web用、EXE用など様々な変換形式があるので、用途にあった変換を行いなって下さい。
PPT2Flash機能説明⇒
Step12 完成
変換したものを確認して完成です!
ちなみに、YouTubeに投稿するのにPPT2Mobile(ピーピーティーツゥーモバイル)というソフト使っています。
※環境により、読み込みに時間がかかる場合があります。
● まとめ
ここでサンプルとして公開しているものは、試行錯誤しながら作成した教材ですが、5日ほどでできました。
コツコツ作っていけば、自社独自の教材が月に4~5本作成可能だと思います。
現場でのノウハウを、教材として作成することによって、スキルや業務ノウハウを共有することが可能になるのではないでしょうか。
市場にいい教材が見つからない・外部には出せない情報なので自社で作るしかないなどと言った場合も、有効的な手段だと思います。