● 状況
eラーニングのコンテンツ作成のために、ビデオ撮影を行うことがあります。専用のスタジオで撮影ができるときは、機材の心配はないとおもうのですが、セミナー会場でビデオ撮影をして、そのビデオを利用したい場合などは、「音」をいかに良い状態で撮ることができるかどうかが重要になってきます。
● 問題点
家庭用ビデオカメラに内蔵されたマイクでは、受講生や、カメラ撮影クルーが出す音は、カメラに近いので、意外に大きな音で収録されているのですが、肝心の講師の声は、小さくて聞き取りづらいことがあります。
● 解決策
SONY UWP-C1
そこでおすすめなのがワイヤレス・マイクです。
マイクにはピンマイクと、通常のマイクの形のものが2種類発売されていますが、持ち運びの利便性を考えた場合、マイクの小さなピンマイク型のものがベストです。
SONY UWP-C1がおすすめ機種です。価格は、5万円~6万円のようです。
⇒ SONY UWP-C1(ソニーeカタログサイト)
SONY UWP-C2
どうしても、マイク型が好みであるというのであれば、UWP-C2という商品もあります。
⇒ SONY UWP-C2(ソニーeカタログサイト)
● 活用方法
私たちは、撮影時に予備を含めて必ずカメラを2台持ち込みますが、1台のワイヤレスマイク(発信器)を、2つのレシーバー(受信機)で受信することが問題なくできるため、音声も同時に2台のカメラで録音することができます。
● 注意点
このワイヤレス・マイクを使う際には、注意が5点必要です。
- 家庭用のビデオカメラにはマイク入力のない機種も多い。
業務用、上位機種では必ずついているマイク入力ですが、家庭用の入門機種では、マイク入力がついていないことも多いので、お手持ちの機種がマイク入力端子を持つ機種かどうか必ず確認してください。
- レシーバーの固定
カムコーダー(業務用のビデオカメラ)の場合は、写真の例(写真1)のように、ビデオカメラのライトの台座部分(ライトシュー)に取り付けができるようにかいてあります。一般コンシューマー向けのカメラのライトシューには、まったく固定することができません。そのため毎回、テープで三脚に固定する(写真2)など、カメラ操作で、レシーバーが落ちたり、外れたりしないようにする工夫が必要です。
写真1
写真2
- 電池の持ち時間
カタログ上は、6時間利用できることになりますが、使っていない間に、電池が放電している可能性もありますので、ビデオ撮影前に必ず電池をすべて新品と入れ替えてください。レシーバー側の2つのうちの1つが電池切れであれば、まだ救いがありますが、送信側の電池切れは最悪です。途中で青くならないよう、事前に忘れずに電池交換をするようにしてください。
- ワイヤレス・マイクをつける位置
講師の方に、ワイヤレス・マイクをお渡しすると、形状がネクタイピンと似ていることから、ネクタイにつける方がいらっしゃいます。また何割かは、ワイシャツにつける方がいらっしゃいます。ネクタイの場合もワイシャツにつけた場合も、講師の方が動き回る場合、服のすれるノイズが多数はいりますので、できれば襟などにつけるように工夫してください。
- 講師への説明
上着の襟にマイクがついていることを忘れ、説明に熱中するあまり、上着を途中で脱いでしまう方がいらっしゃいます。レシーバーは腰についており、マイクは上着についていますので、最悪はマイクが外れることや、大きなノイズが入ります。あつくなった場合は、上着を脱がないでくださいとも説明できないでしょうから、上着を脱ぎたくなった場合は、マイクを、上着の下の服に付け替えてから脱ぐよう、事前に説明を追加することも忘れずに。