仕事帰りにコンビニで、新刊雑誌チェックをするのが私の習慣になっている。この定点観測は、いまの流行り(とまでいかなくても流行の遷移)がおおよそつかめる。
大きい本屋でのチェックも重要だが、コンビニはもっと凝縮しているので、大雑把に理解するのには手っ取り早い。従って大きい本屋と両方必要だ。
ある日、いつもの様にコンビニで流行っている雑誌をチェックした後に新商品のビールである「エビス琥珀」を買ったあとに、つまみを物色。
私の定番は刺身の「おつまみ つぶ貝」だ。レジに持って行き、小銭を出すべくレジの金額表示液晶を確認していた。
店員のお兄さんは、おもむろに「おつまみ つぶ貝」を手に取り、「温めますか?」ときた。一瞬、意味が分からなかったので、「えっ!」と聞き返した。すると、相変わらず「レンジで温めますか?」であった。
その若い店員は、刺身をレンジでチンしようとしてのだ。当然、私はきちんと指導して、本日も一日一善を遂行した。
その若い店員君は「あっ、そうなんですね!」と無表情だ。刺身を温めるセンスは、その人間の経験なのか、家庭環境なのか、教育なのか、今後の研究問題がまたひとつ増えたようだ。
(eラーニング支援室室長、井手啓人)
投稿情報: 18:24 カテゴリー: ウェブログ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
先週末、留守録に懐かしい声が録音されていた。6年前まで私は名古屋で仕事をしていた。その時の経営者仲間で、庭師の集団を率いていた柴田さんだった。
私は、夜も更けていたが、折り返し電話してみた。驚いたことに、東京の日比谷公園で(25日土曜日から)開催されているガーデニングショーで優勝して1週間展示されるというのだ。
柴田社長は、若い頃、京都で修行した腕の立つ和の庭師だ。私は、本当に嬉しく26(日)に日比谷公園に見に行った。
画像でも分かるようにバランスのとれた日本庭園の要素を凝縮した素晴らしい出来栄えだ。
手水鉢は、灯篭の頭を逆さまにした再利用品である。これは、昨今の地震の被害で、灯篭が危険だと考える人が引き取ってくれとのことで、廃棄処分が増えているため、柴田社長が知恵を絞って手水鉢として再利用したものだ。
石畳はフランスの色彩を意識したもので、和のなかにも鮮やかさをアクセントにしている。
また水苔をさりげなく配しているなど、繊細さも忘れていない。極めつきは、どの角度から見てもバランスされている佇まいだ。優勝の東京都知事賞もさもありなんである。
この作品には、裏話がある。6年前の柴田社長の悩みは、社員が育たないことであった。職人の悪いクセで、自分より未熟な若者に仕事を任せることができなかったのだ。
それからの6年間、社員教育に力を入れたのはもちろんのこと、本人の意識改革も大きかったと言う。
自分でやって見せて、やらせてみて、褒めて社員を育てていたのだ。今回の作品も、デザイン、図面は柴田社長がひいたのだが、実際の作業は、分担を決め社員全員を信じて任せてできた結果なのだ。
6年前に「自分以外は仕事ができない社員ばかりだ」と嘆いていた柴田社長は、もうどこにもいなかった。
「この石は若い誰だれがやったんだよ」と嬉しそう話す柴田社長は賞をとったことよりも、社員全員で作りあげたことに、またチーム一丸となってとった賞に心の底から喜びを感じているようだった。
今回は、eラーニングもキバンも出てこなかったが、eラーニング支援室のメンバーもひとつのチーム。もっと言えばキバンもチームだ。eラーニング支援室を預かる身としては、この日の
柴田社長の姿、言葉を肝に銘じて、ひとりひとりを大切に育て、eラーニングの最高の賞を目指していきたい。
投稿情報: 22:32 カテゴリー: ウェブログ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
eラーニング支援室の井手啓人です。
山下清画伯の「裸の大将」の主題歌は、「♪野に咲く花のように……」ですが、この画像は私の住むマンション前のかなり広い道路脇の植込みに咲いていた白い花です。
さすがの私の目にも「おおっ」という感じで目にとまり、思わずiPhoneで撮影しました。とても、けな気で美しく見えたからです。
ただ私はあまり花の名前を知らないので、どなたかご存じの方は是非、教えてください。
咲いている環境から、野村監督の「日陰に咲く月見草」ではありませんが、「排気ガスの中の白い花」とでも言うべきか、とても絵になっていました。
ブログネタとしては定番中の定番ですが、やはり心がやすまり、ホッとする瞬間でした。
キバンのeラーニングもどこかホッとするテイストを入れていきたいと考えています。
eラーニング支援室 室長 井手啓人
投稿情報: 21:32 カテゴリー: ウェブログ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
eラーニング支援室の井手です。
私たちeラーニング支援室の存在意義は、お客様すべての人に、キバンのこと、キバンの商品のこと、そして私たち自身のことを充分に理解、納得していただく必要があり、その結果として私たちを選んで下さり、私たちの商品をご購入して下さることだと、以前述べました。
少々回りくどい言い方をしましたが、この信念は貫き通したいと考えています。
私の母は、早くに両親を亡くし、長女であった母は5人の弟たちの母親代わりでもあったようです。祖母の毛糸の問屋を継いだ若き日の母は、仕事以外にも弟たちの面倒や家のことを寝る間も惜しんでやっていたと言います。
そんな母から、こんなことを聞いたことがありました。
商売は「尊して徳採れ」。お客様を喜ばせて、目先は損をしたように見えてもお客様を尊敬して喜んで頂く、その「尊」。それを続けていれば、いつかは「徳」となって帰ってくると。「尊して徳採れ」であって、決して「損して得取れ」ではないと。
当時の私には、母の言葉は、単なる言葉遊びに思えましたが、今こうして「eラーニング支援室」の意義を考えるにつけ、苦労した母が私に伝えたかった「尊して徳採れ」は、本当の意味でお客様に選んで頂くための秘訣であり、唯一無二の名言に思えてきます。
私は母の教えの「尊して徳採れ」を10分の1くらいは実践でき、そしてその意味をキバンの若い社員に伝え続けていこうと考えています。
eラーニング支援室 室長 井手啓人
投稿情報: 01:51 カテゴリー: eラーニング | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)